はてなブログのお題「激レア体験」~その1~お百度参り
みなさんこんにちは^^
今週のお題「激レア体験」。。。
私のもっている宿命からしたら、おそらく激レア体験をあまりに沢山経験しすぎていて、わたしにとってはあまり激レアではないのです。
。。。ので今週のお題はなんだか沢山投稿できそうです笑
私は3人の子供がいて、今は全員社会人になりました。
末娘の受験のエピソードがあります。
当時私は主人の会社の仕事を手伝っていました。
朝6時からハマチ300本をさばいて、レンコ鯛を50ケース選別して、サザエの刺身を作って、カニのシーズンには一日に数百ケースの出荷梱包作業。そのあとに経理、資金繰り等の仕事を終えて、6時にはスーパーに走り、5人分の食事を20分で3品以上、という生活をしていました。
そんな中、末娘は大学受験に合格し、一安心しながらも毎日慌ただしくしておりました。大事件はそのときにおこりました。
おそらく、私の人生の中での大ミス。入学金はとうに口座にいれていたものの、大学に「送金」という作業をしていなかったんです。
これに気付いたのが週末。大学の事務局も当然お休み。銀行も送金したところで月曜入金。
それでも振り込んでおこうとおもい、大学の送金先のメモを見ながらキャッシュコーナーのボタンを押す。
ボタンを押すだけなのに指先が大きく震えてボタンがなかなか押すことができなかったのを覚えています。
頭の中では「どうしよう」「落ち着け!」「やってもうた」「どうしよう」
の言葉がぐるぐる回っていました。
送金日は遅れている状態で手続き。これがどうなるかはこの土日を過ぎるまでわからない。でも送金はとりあえずおえました。
まずは娘に事実を伝えなければ。----これが本当に辛かった。高2から娘は病気になり、その病気を抱えながらの勉強、合格だったので、正直何回も「死んでお詫びする??逃げでしょう??」といった卑怯極まりない、親の心とは真反対の考えも浮かんでは消えておりました。
娘は強い子でした。「仕方ないな。」の一言。
私は彼女の瞳の奥に「あ~あ。終わったな。」という言葉を
その一言で3階の部屋にあがってしまいました。
今の私に何ができる?!
お百度参りしかない!!←←これって普通思いつかないらしいです。。。
夜の9時半過ぎからお百度参りを始ました。
「私の命、人生はどうでもいいので、どうか娘を入学させてください!」
泣いてる暇はない。ただただ、この一心でお百度参りを続けました。
足がぱんぱん、ふらふらしてきた頃(おおよそ5,60回過ぎた頃でしょうか、)
境内は真っ暗でした(当然)
社務所の電気の明かりがついた方思うと、神殿の明かりがぽつ。ぽつ。ぽつ。と
つきました。
??と思うことよりも、いやいや、娘の入学のお願いを!!!
と気にせず祈願し続けました。
!
なんと社務所から2人の神主?さんが神殿に来られ、笛と太鼓を始めたのです。
美保神社は夜のお勤めもあるんだなあ。と思いながらもひたすら祈願を続けました。
100回御祈願しおわり、家についたのは夜の11時半を回っていました。
娘がリビングに降りてきていました。
「ママ、心配したよ。そんなことしても仕方ない。私は私の道を決めるから、大丈夫。」
自分の人生をおもいっきり踏みつぶして道を遮ったかもしれない母親に、こんな優しい、あたたかい言葉をかけてくれる娘に心からの感謝と、謝罪との気持ちで号泣したしまいました。
そこで娘は一言。「泣きたいのは私。だから、泣かないで。どうしようもないことだから。」
ああ、この子はもはや私よりも精神年齢を悠か上をいっている。
母と子が逆転している。(普段から)
感情を脇において、前に進もうとおもいました。
そんな悪夢のような土日を経て、学校に連絡しました。
学長に理由「うっかりして送金し忘れました」←←恐ろしく恥ずかしい。。。
を書いて提出してください。
そんなこんなで娘は無事入学することができました。
美保神社で夜遅くにお勤めすることはないのは後で人から聞きました。
私が必至にお百度参りをしている間、娘は専門学校にやまほど資料請求していたようです。後日百科事典数冊分くらいの量の専門学校からの資料がきてました。
美保神社、感謝してもしきれないです。
そして、
お百度参り。もうすることはないか^^