陰陽五行的に映画を見てみる~その3~「ビッグ」
実はこの映画を見るのは2回目です。
初めてみたときは純粋に、トムハンクス演じる13歳の少年ジョッシュがリアルに子供らしくって素直に楽しめた。という感想。
さて、今回は監督の意図をしっかりとたぐり寄せる見かたをしてみました。
13歳の子供が大人になりたくって、ある奇妙な機械人形を見つける。その機械人形は25セントを入れると稼働するもので、なんとなくジョッシュはコインを入れる。すると、願い事をいいなさいと表示された為、ジョッシュは「大きくなりたい」と願いを伝えたのだ。そして一枚の紙が出てきて、そこには「願いは叶う」と記されていた。
まず、この「願いは叶う」、この映画では子供だから願いが叶う、ようになっているが、本当は大人だって、誰だって願いは叶うのだ、と言いたかったのかなと私は感じました。
大人は本音とたてまえが常に行き来している世界がほとんど。子供のころの純粋な気持ち、真っ直ぐな気持ちで正面から向き合っていけば、どんな問題も解決できるのではないだろうか。⇐前向きすぎ?? 今の私が切にそう願うからだろうか。
大人になったジョッシュは玩具会社の社長に認められることになる。玩具でおもいっきり遊んで感想を言う仕事。 社長はジョッシュの純粋な子供の心に気付き、副社長に大抜擢。流石、多くの人、物に触れてきた社長は人を見抜く力がある~~~私もそうなりたいな。
人を見ぬいた、というよりも実際は、社長は常に子供の楽しむ、遊びゴゴロを持ち続けようとアンテナを張っているんだなと思います。
この映画の中でも名シーン、
NYの有名老舗玩具店”FAOシュワルツ”で社長と2人がピアノの連弾をするシーン。「Chopsticks」といって私もよく従妹と弾いた楽しい曲。2人の心がただただ、今この瞬間を楽しむシーンです。 このシーンを見ると私も幼いころに夢中で何度も連弾したのを思い出しました。NYのFAOに行ったときに私なんでこのGIANT PIANO弾かなかったんだーー!! ほんっと、つまんないやつだったな私. (。´・ω・`。)
子供って本当にその時間、その瞬間を無我夢中ですごしているんだなあと思いました。そして大人になってもそれが出来る人って素晴らしい!と思います。
子供らしい純粋な考え方と大人になるにつれて変わっていってしまう変化なども見事に表現されている。
ジョッシュの親友のビリーも見どころです。
普通ではありえない状況も、ビリーは信じます。この純粋な信頼関係もとても美しい。無垢な2人のやり取りがとても心に響きます。ビリーがいなければ玩具店での成功もなかったでしょう。
裏切る、裏切らないという言葉は彼らにはそもそも皆無だ~と思いました。
と、まあこの映画をみるとくすんでしまった自分の心も少しは澄んでくれるかも。。。なんて思ったりしました。
作者の意図をたぐりよせるどころか、子供の頃にタイムスリップしてしまった~
o(*≧O≦)ゝo(*≧O≦)ゝ