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潜在意識を開花させて自分らしく生きる道を模索し続けるブログです。

陰陽五行的に映画を見てみる~その2~ 「顔のない天使」

「 The Man Without a Face」 英語のタイトルの中には「天使」というワードはないのはなんでなんだろう。。。とおもいながら見ました。

 

物語は複雑な家庭、そして将来に不安を抱いている少年チャールズと、

交通事故で教え子をなくし、事故で教え子を亡くし、顔、身体の半分をケロイド状に火傷し、九死に一生を得たものの、有罪になり、周囲の人からは気味悪がられ、人と接する事を避け大きな心の傷をもって生きてきた元教師マクラウドとの友情を描いています。

タイトルにもあるように、アイデンティティ。

個性であったり、人が時や場面を越えて一個の人格として存在し、自己を自己として確信する自我の統一を持っていることをアイデンティティをいいますが、

 

タイトルではその顔が無い→自己の喪失になります。ので、とっても深イイ作品だったです。

 

始めはとても怖がっていたチャールズも、教師マクラウドに教わることで、勉強への意欲だけでなく、今を生きること、マクラウドに対して誰よりも信頼できる存在に替わっていきます。

 

父親が亡くなった事実をある時知ることになり、少年には抱えきれないほどの悲しさ、寂しさが溢れてしまい、マクラウドに泣きつくシーンがあります。

 

チャールズはマクラウドに父性も求めている気がしました。泣きついたのはチャールズですが、この瞬間、マクラウドも過去からの深い傷を癒してもらった瞬間でもありました。人と離れて暮らしてきたマクラウド。彼はもう何十年も人を抱きしめたことが無かったと思います。ただ、ただ悲しくて泣きじゃくるチャールズ。やさしく抱きしめるマクラウド。悲しみを分かち合った瞬間でした。

 

チャールズは母親にはマクラウドとの事をちゃんと話していなくて。(お母さんは恋愛でききっこない感じでしたね)

 

二人が「生きる」意味を見出だせるようになったのもつかの間、周囲の誤解によって二人は引き離されます。「愛別離苦」・・仏教にある八苦のひとつですが、ああ、やっぱりあるんですね><

私はまだまだ修行が足りません、これは本当に辛い。

 

しかし、この二人は受け止めて生きるんです。チャールズは念願の名門士官学校に入学、卒業する事ができました。愛と青春の旅立ちでも見ましたが、卒業式の最後に帽子を一斉に空高く投げるシーンは胸が熱くなりました。

 

マクラウドが遠くから卒業式を見に来てくれたのがわかり、お互いが手を振るシーンは感動的でした。離れていても心は繋がっているんだなあと思いました。

このシーン、当然二人の心が清々しいので青空のもとでしたね^^

 

メルギブソンの魅力にちょっとはまってしまった~

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